今回は完全に私の趣味の話です。
それは…船旅。
母がクルージングにハマったのは今から20年ほど前。
友人と外国客船に乗り、そのきらびやかな世界に魅了されたのです。
その数年後、私も一緒に船旅を経験させてもらい、独身時代のみならず、結婚後も息子と3世代で船旅を楽しんでいます。
客船=動くホテルかつ移動手段。
寝て目覚めたら次の寄港地に着いているなんてありがたい限りです。
今回は船の種類や私が思う船旅のメリット、デメリットについてご紹介していきますね! 興味のある方のお役に立てれば幸いです。
船の種類
世界には360隻ものクルーズ船があるんですって!(2025年4月現在)
客船はに日本船と外国船があります。どこの国に籍があるか…というお話です。
まずはそちらを細かく見ていきましょう♪
日本船
日本籍の豪華客船といえば「飛鳥」が有名ですよね。

飛鳥Ⅱ
全長241m
郵船クルーズが所有している、日本籍では最大の船です。
飛鳥Ⅱは2~3日のショートクルーズから世界一周まで様々なコースがあります。
が、なんせ高いです!w
日本が誇る日本人向けのきめ細やかなサービスが行き届いたお船…なのでしょう。
(私は乗船したことがないので定かではありませんが)
2025年就7月就航の飛鳥Ⅲを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?
他ににっぽん丸も有名ですね。
そして2024年12月2日に三井商船のMITSUI OCEAN FUJI が就航しました。
全客室が海側に面したスイートキャビンをそろえたラグジュアリークラスのクルーズ船で、日本の上質なおもてなしと欧米のラグジュアリークオリティを融合したサービスが体験できるそうです。さらに全室バスタブ付きですって♡
外国船
外国籍の船。ここ数年、日本にも数社乗り入れています。
船会社によって大きく3つのグレードに分かれます。
ラグジュアリークラス

クリスタルシンフォニー
まさに、豪華客船!そんな贅沢を尽くした「タイタニック」のようなクルーズ船です。
代表的なクルーズライン(船会社)はヴァイキングクルーズ、オーシャンクルーズ、キュナードラインや、クリスタルクルーズ、シルバーシークルーズ、シーボーンなどがあり、それぞれの船会社が何隻もの船を所有しています。
オーシャンクルーズが保有している「クイーンエリザベス」はご存じの方も多いのではないしょうか?

クイーン・エリザベス
ラグジュアリークラスは船体の大きさよりもサービスのクオリティにこだわっており、クルーズ船のサイズ的には1万トン程度の小型船から5万トン前後の中型船が主流になっています。
乗客数:100~500人
プレミアムクラス
ラグジュアリークラスは無理だけど、少しは優雅で贅沢な雰囲気で豪華客船の船旅気分を味わいたい♡そんな方におすすめなのがプレミアムクラスです。
代表的なクルーズライン(船会社)としてはプリンセスクルーズ、ホーランドアメリカライン、セレブリティクルーズ、ドリームクルーズなどがあります。

プリセスクルーズが所有しているRoyal Princess
私はホーランドアメリカライン、セレブリティクルーズライン、プリンセスクルーズラインが所有する船にいくつか乗船しました。
中でもプリンセスクルーズのお船にはよく乗っていて我が家のお気に入りの船会社です。
大きさは大体7~8万t~13万tぐらい、全長200~300mぐらいのお船が多いです。
カジュアルクラス
カジュアルクラスはファミリーでも船旅が楽しめるよう、子供向けのイベントが豊富だったり、ロッククライミングやアスレチック、ウォータースライダー、サーフィンのような設備を設けたりとエンターテイメント性が強いのが特徴です。
船体も巨大なものが多い印象で、10万t~20万と本当に大きい!
その分お客様一人当たりのクルー(スタッフ)数は少なくなります。
ファミリー向けなだけあって、18歳未満のお子さまは無料!なんてサービスがある船会社が多い印象です。
代表的なカジュアル船の船会社は、ロイヤルカリビアンインターナショナル、コスタクルーズ、MSCクルーズ、ノルウェージャンクルーズラインなどが挙げられます。
2011年の話ですが、私の新婚旅行はロイヤルカリビアンインターナショナルのVoyager of the Seasに乗り、シドニー~ニューカレドニアとバヌアツの島々を廻り、シドニーまで戻る年越しクルーズでした。
シドニーで式を挙げたあと、両家一緒にクルーズを楽しみました。

シドニーにある小さな教会で式を挙げました

寄港地では自由に観光を楽しめます

カウントダウンパーティは大盛り上がり
この時は日本人が私たちだけだったのもあり、とても楽しく年越し&船旅を楽しむことができました。船旅がはじめてだった義父母もとても満喫していましたよ~。
今ではロイヤルカリビアンインターナショナル社の新造船が25万トンまで大きくなっているみたいで、もう想像ができないです!
息子が小さいときにも乗船し、シュレックやマダガスカルのキャラクターたちと踊ったりして遊んだことも♪
2023年12月にはMSCの船で横浜~グアム・サイパン~横浜の年越しクルーズに乗船しました。

プロムナードでのカウントダウンの様子
各寄港地で船主催のオプショナルツアーがあるので、それに申し込むと各地の観光を楽しむことができます。
私はサイパンで青の洞窟に行きたかったのですが、船主催のツアーは少しお高いので、日本で予め現地のツアー会社に予約をしておきました。

サイパンの青の洞窟’グロット’
港までの送迎付きで楽ちんでした♪ただ、各自で申し込む際、またご自身で外出される際、船に戻る時間だけは厳守してくださいね。
船主催のオプショナルツアーで何かトラブルがあり、出港時刻に間に合わなかったとしても船は出港せず待っていてくれます。
でもご自身で外出され出港時刻に間に合わないと…そのままおいていかれますw
身軽な格好でお出かけしていると思うので、日本国内ならまだしも、海外の見知らぬ土地に置いてきぼりになっては大変です!
そこだけはくれぐれもお気をつけくださいね。
船旅のメリット
次に、私が思う船旅のメリットを挙げてみました。
パッキング・アンパッキングが1回ずつでいい
船旅は、一度荷解きをすればOK!眠っている間にさまざまな寄港地へと連れて行ってくれます。
広さや数は様々ですが、ハンガーや棚もあるので自分の心地よい空間が作れます。
サービスが充実
レストランやレセプション、エンターテイメントクルーはもちろん、お掃除担当の方などありとあらゆるクルーの方々がとても親切に対応してくれます。
特に子どもや年配の方、サポートが必要な方に優しい♡車椅子やベビーカーにもとても配慮のある対応をしてくれます。
息子はそれぞれの船でダイニングのマネージャーやテーブル担当の方々にとても可愛がっていただきました♡

ダイニングのマネージャーさん

レストラン部門の総支配人とも仲良しに
国際交流が体験できる
船には様々な国の方が乗っています。お客様だけでなく、クルーの方も本当に様々。
息子は一番最初に乗船した時、言語やビジュアルの違いに驚いて固まっていました。が、すぐに打ち解け、そのうち動じなくなりました。当時1歳。その体験は素晴らしいものだったと今でも感じています。
外国船では英語でゲームやクラフトをしながらお子さまを預かってくれるキッズルームがあります。子供は英語でお友達やクルーと遊び、その間大人は自分の時間を楽しむことができるなんて、まさに一石二鳥ですよね。
自分のペースで楽しめる
1番嬉しいのは、自分(子ども)のペースで動けること!疲れたらお部屋に戻って休めばいいし、お食事だっていつでも食べられます。(ビュッフェレストランであれば出入り自由です)
例えば、もしディナーの際、子どもが途中でで寝てしまっても…
こんな風に椅子とテーブルクロスを使ってベッドを作ってくれましたw
お食事代金はクルーズ代に含まれています。(有料レストランを除く)
ですので基本いつ、何を食べても追加料金はかかりません。ソフトドリンクもほぼ無料。ただ、アルコール類や、本格的なコーヒーなどは有料です。
アルコール類が有料の船はもちろん持ち込みも禁止。持ち込みがOKの船も、ワインの開栓料は別途必要だったりします。
ゲームやアクティビティ、ショー、スパ、ジム、プール、ショッピングエリアなどの施設も充実。飽きることがありません。
息子は10歳ごろからもう一人で船内をあっちこっち自由に楽しんでいます。
ちなみに船内の支払いは全てルームキーを兼ねているカードを見せるだけでOK!貴重品を持ち歩く必要はありません。
プリンセスクルーズはカード→このメダリオンになっていて、近くにいるだけでウェイターさんに名前と顔、お部屋の情報が伝わります。
船内で子どもと離れていてもどこにいるかチェックできますよ!
船旅のデメリット
次にデメリットについて考えてみました。
寄港地の滞在時間が短い
船は大体朝入港、夕方出港します。先ほど記述した通り、船の出港時刻の少し前には必ず船に戻っていなければなりません。なので、寄港地での滞在時間は半日ほどになることが多いんです。
浅い港だとテンダーボート(小さなボート)に乗り換え港まで移動するので上陸するまでにとても時間がかかります。
直接上陸できるとしても、みなさん早く下船したいのでギャングウェイまで混雑し、時間がかかることもあります。
どの街でどこに行くか。どのくらいの距離にあるか。所要時間など事前に調べておく方がいいですね。
寄港地での交通手段が限られる
船なので、もちろん港、もしくは沖合に到着します。港が観光スポットに近いとは限りませんし、駅や街中まで遠いこともしばしば。船主催のオプショナルツアーで観光する場合はバスが船の前でお出迎えしてくれますが、個人で移動する場合はタクシー、路線バス、または港から町の中心地までのシャトルバスを利用します。
シャトルバスも必ずある訳ではなく、無料、有料と様々。タクシー乗り場も混雑します。
少々高くてもオプショナルツアーを選ぶもよし、個人でぶらぶらするもよし、そして船内でのんびりと過ごすのもまたよしです。(みんなお出かけしているのでジャグジーやプールも空いていますよw)
ネット環境が不安定
海の上ですので当然ネット環境下にありません。ただ、このご時世ですので、船上でもWi-Fiサービスを利用できます。
最近はパッケージになっていて、1デバイス=いくらと事前に申し込める船もありますし、船上でも申し込めます。
ほとんどの船がアルコール類のドリンクは有料なので、ドリンクとWi-Fiがセットでパッケージになっているところもあります。
そしてWi-Fiサービスを申し込んでもサクサク動くわけではありませんのであしからず…
せっかくなので、インターネットよりも非日常な船旅を楽しみましょう♪
寄港すれば、港にFree Wi-Fiがあるところが多いので、それを利用するのもいいと思います。
船酔い
豪華客船の場合、動くホテルのような巨体な塊なのでほとんど大きな揺れは感じません。
ただ、天候や海域によっては揺れを感じることもあります。
そして敏感な方、船酔いしやすい方にとっては小さな揺れは常にあるのかもしれません。
私がこれまでのクルーズ旅行で感じた一番大きな揺れはLos Angeles ⇒ Hawaii ⇒ Los Angelesでした。LAからオアフ島に向かうのに4日間かかったのですが、天候もあったのかすごく揺れたのを覚えています。
船酔いしやすい方は酔い止めがあると安心ですね。
急遽必要な場合はレセプションでもらうこともできます。
英語が苦手な方はこちらを参考にしてみてくださいね。
荷物が多い
クルーズ船では毎晩ディナー時のドレスコードがあり、フォーマル、スマートカジュアル、イタリアンナイト、トロピカルなど船や寄港地によって様々。
基本的に、フォーマルとスマートカジュアルの準備があれば大丈夫。
スマートカジュアル:きれいめなお洋服

プリンセスクルーズでのフォーマルナイト

プリンセスクルーズでの我が家のスマートカジュアル
船のグレードにもよるので、事前に調べておくと安心です。
日中を過ごすカジュアルなお洋服+ディナー時のお洋服。そこに靴やバッグ、アクセサリーなども含めると結構な荷物になります。
ただ、夜ご飯もビュッフェでいいよ~という方はもちろん上記のような準備は不要です。
そして、前述したとおり、船上での荷物は一度出してしまえばおしまい!なので、お家での荷造りだけ頑張れば問題ありません。
佐川急便さんで港までの宅配も可能です。(片道・往復あり)
クルーズを申し込んだ代理店さんでもご確認くださいね。
公用語が英語
日本船以外、ほとんどの外国船での公用語は英語です。
近年増えてきている日本発着の外国船には日本人のクルーが乗っていたり、外国人クルーも日本語を勉強していたり…と日本語が通じるようになってきてはいますが、海外発着の船の場合そうもいきません。
船内アナウンスやエンターテイメントのMCなど全て英語と出港した国の言語の場合もあります。何か緊急事態があった場合なども不安ですよね。
それだけでなく、英語でコミュニケーションが取れると船旅の楽しさも倍増します。クルーとお話ができるとより仲良くなれ、サポートもしてくれますしお得情報が得られるかも?!
そして他の乗客の方と会話ができるとお友達になれたり、その方の国のことを知れたり…と知識も増えます。

アラスカ ジュノー メンデンホール氷河の滝

歩き疲れた息子を同じお船に乗船していたおじいちゃまが肩車してくれました
仲良くなった方と寄港地の観光中にばったり会って港までのタクシーを相乗りする…なんてことも。
なによりお子さまの前で英語で会話するママ・パパかっこいいですよね♡
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今回は船旅についてざっくりとお話しました。
もう少し詳しく書きたいと思っているので、興味のある方は是非続きを楽しみにしていてくださいね。
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